ツバメの巣ストーリー

ツバメの巣ストーリー(5)旅立ちと出会い 編

まずは午前中に福岡空港より台北経由で香港に到着。
香港で乗り継ぎ、シンガポールへ。 夜8時過ぎに到着。

シンガポールのチャンギ国際空港よりタクシーで自分達が予約したホテルに到着。すぐに先方へ連絡をすると、トーマス夫妻がやってきました。

T先輩は崔氏のご令嬢は、ホームスティ事業で来日されたこともあり小さいときから面識があります。が、私は初めてお会いします。とてもキレイで聡明な女性です。

初めてお会いするトーマス氏は本当に色白で肌がツヤツヤしていて中々のイケメンです。見るからに余裕があります。そして、前置きはすっ飛ばしさっそくビジネスの話となりました。トーマス氏の流暢な英語に私の拙い英語では、ついていくのが必死です。彼らはツバメの巣のサンプルを持参して来ていて、以前頂いたサンプルよりキレイなツバメの巣を見せてもらいました。

到着日ということもあり、1時間半ほどの打ち合わせでお開きに。
翌日は朝食を一緒にということで、ホテルまで迎えに来くるということでした。1時間半の打ち合わせは、英語という事もあり、脳が少々沸騰気味で、終わった後はどっと疲れました。

翌朝、驚くことに、ホテルロビーには黒塗りのトヨタアルファードが運転手付きで待っています。そして、その車の行先はシンガポールで有名なマリーナベイサンズ。

ホテル内の中華レストランで飲茶の朝食を一緒にとることに。私の拙い英語で、よくよく話を伺うと、トーマス氏は通常はインドネシア首都ジャカルタ在住しているが、仕事でちょくちょくシンガポールにも来るので、マリーナベイサンズの1室は常に仕事用に使っているそうです。これだけでもスケールは違います。その後、私たちは自分達のホテルへ急ぎ戻りチェックアウト。再度、マリーナベイサンズホテルへ運転手付き専用車で荷物も移動。そして、午後からシンガポールのツバメの巣マーケットを現地調査する事にしました。

ツバメの巣は主に専門の漢方薬局で販売されています。どの販売員もツバメの巣の効能と凄さを力説します。さらに、なぜ高価なのか?については、「高い崖を命懸けで登り巣を採取するので貴重であり高価!」、どこも異口同音に力説されます。

老舗の大きな漢方薬局では欧米の年配の女性陣があれこれ話をしながら高価なツバメの巣を購入していました。その後、街中の小さな漢方薬局も回り、最後はシンガポール高島屋のデパ地下に出展している漢方薬局チェーン店にも視察に行きました。どこのお店もツバメの巣の1kgの価格は、概ね日本円で当時のレートで約600,000円です。ちなみに漢方店でのツバメの巣1つの重さは6g~8gです。

街中のお土産屋にもツバメの巣は販売されています。しかし値段はお店でまちまちです。漢方薬局店よりも断然安いです。トーマス氏いわく、絶対にお土産屋ではツバメの巣は購入しないように!と釘を刺されました。シンガポールでツバメの巣を購入するなら、必ず漢方薬局で購入するようにと念押しされました。 その理由は後々判明する事となります。

午後のツバメの巣マーケット視察調査後は、何と港まで移動します。私達は、どのような経路で、またどのような工程で現地に行くのかは事前に全く知らされていません。
それゆえに、トーマス氏の言われるままに行動しなければなりません。なんと、港からいよいよインドネシアに向かう段取りのようです。港? 船で? カリマンタン島まではシンガポールから飛行機で1時間半~2時間くらいかかる距離です。港に着くとチケット購入まで私達は港のショッピングセンターと免税店を見学できました。行先を尋ねると、今からインドネシアのバタム島まで高速船で移動するということでした。確かインドネシアは入国ビザが必要です。どうもバタム島へ到着後にインドネシアの入国ビザを申請するようです。

シンガポールからは当然出国となるので、パスポートを見せ、入管で出国手続きをすませて高速フェリーに乗り込みます。船内はこれでもかというくらいにエアコンはガンガン効いています。 もちろん周囲に観光客や日本人はいません。あくまでローカルな高速船です。

シンガポールフェリー

料金によって乗る場所が違うようで、安い料金だと外で風にあたりながら乗る方法もあります。私たちは船内でした。いよいよシンガポールの港を出港。港内ではゆっくりと移動し、港内を出ると、突然スピードを増して水しぶきを上げながらバタム島へまっしぐら。船内は寒いくらいにエアコンが効いています。時々、エアコンで冷えた身体を温めるために、外のデッキへでて身体を温めました。そして2時間ほどするとインドネシア・バタム島へ到着。

 

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